リウマチについて
関節の痛み・強張りや微熱・
倦怠感などの症状がある場合は
リウマチの可能性があります
リウマチ性疾患の症状は、主に関節の腫れや痛み、手や全身のこわばり感ですが、倦怠感や食欲不振、体重減少や発熱が見られることもあります。発見・治療が遅れると関節が破壊されます。一方で、初期の段階での診断は専門の医師でないと正確に診断するのが難しく、つい見過ごされがちになります。「健康診断でリウマチ因子を指摘された」「家族がリウマチ性疾患で通院している。私も心配。」「この症状はリウマチ性疾患なのかな?」など、ちょっとした疑問、質問でもお気軽にご相談ください。
そして、適当な時期に適当な薬剤を選択することが大切です。例えば、関節リウマチと診断され、ステロイドやメソトレキサートなどの薬剤を漫然と処方されていないでしょうか? また、 血液検査・画像診断を定期的に行い、自身の状態を常にチェックしていますでしょうか?見直しが必要かもしれません。
このような場合はご相談ください
- 手がこわばる
- 指や手首の関節が腫れている
- ボタンが押しづらい
- 箸が使いにくい
当院のリウマチ科の特徴
リウマチを専門的に学んだ
医師による正確な診断
20年間一貫して専門分野としてきたのが「リウマチ学」です。リウマチ学に関するテーマで学位を取得し、英国への海外留学も経験しております。エキスパートとしてのスキルを持ち合わせていると自負しており、正確な病態の把握、診断、治療を行います。
豊富な経験を活かした適切な治療
リウマチ疾患は、症状やたどる経過が様々です。そのため、一人ひとりに合わせて治療法を選択することが大切です。リウマチ性疾患で使用する薬剤は、生物学的製剤やJAK阻害剤といった効果の高いものが揃っています。一方で、薬剤自体が体に与える影響をチェックしながら、どの薬剤をどのくらい量で使うのかを考えます。また、効果の高い薬剤は費用も高くなります。我々は豊富な経験を活かし、患者様それぞれに適切な治療法を選択します。
精密機器による迅速な検査
レントゲン、CTによる骨・関節の精査はもちろん、関節エコーを用いた関節滑膜炎の検査、院内血液検査装置を用いて、その日のうちに正確な診断、治療効果の判定を迅速に行います。
患者様に寄り添ったチーム医療
医師がエビデンス(根拠)に基づいた治療を一方的に行うのではなく、患者様が主体的に健康に向き合うことができるようサポートし、患者様が自分で治療を選択すること(Shared Decision Making)を基本理念に掲げています。スタッフ全員が患者様に関わり、個々の状況にあわせたケア、リハビリテーションを立案することで実現したいと考えています。特に、日本リウマチ財団に登録しているリウマチケアナースが常在しておりますので、リウマチの治療、日常生活での注意点まで細かくアドバイスさせていただきます。
リウマチに関する検査
血液検査
リウマチを診断するうえで、血液検査は不可欠です。リウマロイド因子・抗CCP抗体・CRP・血沈などの項目を測定し、診断や治療効果判定を行います。また、肺をはじめとする合併症についても血液検査データに注意を払っていきます。
画像検査
レントゲン撮影により関節変形の進行度合いを、超音波機器を用いて滑膜炎の診断を行います。リウマチの合併症では肺炎や気道病変が多く見られますが、CT検査によって早期発見につながります。
治療方法
薬物療法
抗リウマチ薬・非ステロイド抗炎症薬・ステロイド薬などから、リウマチの症状やその進行度に合わせて処方します。疾患活動性や合併症を考慮し、薬を選択し処方します。一人ひとりに合わせた適切な治療を行います。
リハビリテーション
痛みによる不動や慢性化する炎症は、筋力や関節可動域の低下に繋がります。薬物療法だけでなく、リハビリテーションを融合した治療が大切です。